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事故の対応 |
今回の車輪脱落事故の直接原因は、ホイールを止めているボルトの折損(全数)でした。 修理業者の報告によれば、ホイールナットの緩み、若しくは締め付け不足などによってボルトに亀裂が入り初期段階ではおそらく1〜2本の折損だったのが、走行中の加圧により連鎖的に全数折損に至ったとの推測です。当該車両の担当乗務員の供述では、日常点検や定期点検が適正に実施できていなかったとのことから、実輸送会社(当社協力会社)の車両整備不足が事故発生の要因と考えます。 再発防止に向け、当社協力会社における日常点検・定期点検の実施状況を早急に調査し、不十分と認めた場合は、当該協力会社に対し「適正な点検整備」の徹底を指導いたします。 |
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留意点 |
4月1日の法改正に於いて、大型車(車輌総重量8トン以上)の車輪脱落事故防止のために、ホイールボルト・ホイールナットの点検が義務付けられております。日常点検時に目視によって、ホイールボルト・ナットがすべて付いているか、錆汁が出ていないか、ホイールに亀裂や損傷が無いかなどを点検しなければなりません。また、点検ハンマーなどでを使用して、ホイールナットの下側に指をそえて、ホイールナットの上側面を叩いたときに、指に伝わる振動が他のナットと違ったり、濁った音がしないかなど、緩みがない事を点検する必要があります。これら点検を行った結果、ホイールボルトの折損など異常を発見した場合は、そのまま運行することなく、直ちに確実な整備をお願いたします。各社におかれましても、日常点検時にホイールボルト・ナットの点検を徹底して頂きますよう乗務員へのご指導よろしくお願いいたします。
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