「ウィング開放走行による接触事故再発に対する処置の連絡」
2002.11.15(金) サントリー株式会社SCM本部 物流部長 引田耕治
10/24(木)にサントリー利根川ビール工場内で、製品を積込みした増トンウイング車輌が、左ウイング(助手席側)を既に閉めてあるものと思い込み、左側ウィングを閉め忘れたまま走行し、20m先のオーバーブリッジに接触し破損させ、その衝撃で一部製品が荷崩れを起こし、製品破損をも発生させた事故がありました。
今回の事故は、サントリーロジスティクス社の協力会社である、堀内運送社車輌が起こしました。サントリーロジスティクス社は、昨秋には自社車輌がJA和歌山工場で、また今夏には協力会社車輌が白州工場で、同種の事故を起こしております。サントリー製品の生産工場のラインに向けての、接触・破損事故の再発を重く受け止め、同社に対して完全なる再発防止を求めるとともに、下記の処置を講じますことをご連絡いたします。
記
対象:サントリーロジスティクス社
処置:事故惹起先であるサントリー利根川ビール工場の、入荷・出荷にかかわるすべての運送依頼の停止
期間:2002.11.15(金)〜24(日)10日
注意:本件は、基本的な安全確認が欠落してしまったために、発生した事故です。各社においては、基本動作の確認と再徹底により、類似事故の再発防止に繋げてください。 また、ウィングの開放走行による、接触事故の未然防止に向けては、インターロック機能の装備も、暫時進めていかれますよう、お願いいたします。
備考:サントリーロジスティクス社からの報告では、
(1) |
同社が昨年末までに自社車輌に対し、ウィングのインターロック機能の装備を完了したこと |
(2) |
また協力会社全社に対しても同機能装備の依頼をし終えたこと |
(3) |
そしてその装備完了までの間は安全確認喚起ツールの利用を義務付けて、発進前にウィングを閉めたか確認させるように再徹底をしたこと |
(4) |
堀内運送社に対しては、再発防止体制が整い その確認ができるまでの期間、サントリーループの生産拠点に関連する行程の起用をしないこと とした旨の処置報告を受けています。 |
(5) |
そして現在、堀内運送社の再発防止体制の構築に向け、側乗教育や現地抜打ちチェックを含めて、両社協力のうえ改善取組みしている報告も受けています。 |
以上 |